ご好評につき、講演とパネルディスカッションの動画を公開いたします。
2024年4月24日(水)にコングレスクエア日本橋(東京都中央区)で開催したセミナー「DATuM IDEA® 医療情報利活用セミナー 2024 ~ ビッグデータが医療を変える ~」の一部講演とパネルディスカッションの動画を公開いたしました。
本セミナーでは、複数の見識者をお招きし、昨今の法令改正とその影響、RWDの最新事情、および今後の展望についての知見を共有いただくとともに、これからの医療情報の利活用についてのパネル討議をおこないました。製薬企業の皆様におかれましては、本セミナーが今後RWDの利活用を検討される際の一助になりましたら幸いです。
<講演1> 改正次世代医療基盤法の実務的解説
演題
改正次世代医療基盤法の実務的解説 ~仮名加工医療情報の薬事利用と公的 DB の可能性~
講演者
工藤 憲一(くどう けんいち)
<ICI株式会社 代表取締役副社長>
東京大学理学部 地球惑星物理学科卒業後、株式会社野村総合研究所で保健医療福祉情報分野のコンサルティング、プロジェクトマネジメント、データサイエンスに従事。
日本医師会ORCA管理機構株式会社事業戦略アドバイザー、ICI株式会社シニアマネージャーを経て、2020年9月より現職。
※恐れ入りますが本動画は非公開とさせていただいております。
(講演抄録)
2024年4月に改正次世代医療基盤法が施行された。改正法では、仮名加工医療情報が新設されるとともに、National Database (NDB)、DPCDB、介護DBといった公的DBとの連結が可能となった。
これにより、希少疾患の詳細な分析、PMDA等による特例的な原本確認、入退院前後の投薬情報や介護サービス利用状況の把握等が可能となった。一方、利用者も認定を取得する必要があることなど、課題もある。本講演では、実務的な観点からこれらの改正内容を解説する。
<講演2> スモールなビッグデータの可能性
演題
スモールなビッグデータの可能性 ~ HTA、HEORとビッグデータ ~
講演者
五十嵐 中(いがらし あたる)
<東京大学大学院 薬学研究科 医療政策・公衆衛生学 特任准教授>
2002年東京大学薬学部薬学科卒業。 2008年東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程修了。 2008年から同大学院特任助教・2015年から特任准教授を経て、2019年から現職。専門は薬剤経済学。 医療経済ガイドラインの作成・個別の医療技術の費用対効果評価・QOL評価指標の構築など、多方面から意思決定の助けとなるデータの構築を続けてきた。
<講演3> ヘルスビッグデータと機械学習
演題
ヘルスビッグデータと機械学習 ~電子カルテデータとレセプトデータ連結による可能性~
講演者
小久保 欣哉(こくぼ きんや)
<二松学舎大学 国際政治経済学部 教授>
博士(経営学)。筑波大学ビジネス科学研究科博士後期課程修了。
株式会社野村総合研究所コンサルティング事業本部のプリンシパルとしてヘルスケア領域の戦略構築、RWD・医療経済研究支援に従事。
株式会社ヘルスケアコンサルティング代表取締役社長。TOPPAN、コーチ・エィ、メディリード、 TealBankなどの上場企業含む複数社および高知県庁の顧問を兼任。
DATuM IDEAでは、RWD活用事例として実践、論文化された「膵臓がんのリスク因子予測研究」について、著者である小久保欣哉先生による解説動画も公開中です。詳しくはこちらからご覧ください。
(講演抄録)
近年、わが国においてもRWDの普及が進んだことにより、RWEの創出が顕著に高まりをみせている。具体的には 医科レセプトデータ、DPCレセプトデータにくわえて、電子カルテデータへのアクセス、活用が進展している。また、RWD を解析する方法や技術においても機械学習などの手法を用いられることで探索的に新しい知見を得ることを目的とする研究の蓄積も進んでいる。本講演では、従来の医科レセプトデータと新たに次世代医療基盤法にもとづく電子カルテデータを対象に機械学習をもちいた探索的な解析を試み、そこから得られた知見と電子カルテと医科レセプトデータの連結可能性についても考察する。
<パネルディスカッション> これからの医療情報の利活用について
テーマ
これからの医療情報の利活用について
パネリスト
工藤 憲一 氏(右側席)
五十嵐 中 先生(中央席)
小久保 欣哉 先生(左側席)