デジタルを活用した情報提供

デジタルを活用した情報提供はもはや日常的

コロナ禍を経て、製薬企業がデジタルを活用して医療従事者に情報提供をすることが日常的になりました。また、働き方改革を見据え、医師の医療情報源の利用頻度などにも変化が予想されています。メディカルアフェアーズ(MA)部門がデジタルを取り入れて情報提供を行うにあたり、どのような点に注意が必要でしょうか。 

医師の働き方改革で変わる情報提供

「働き方改革による、医療情報源の利用頻度の変化」について、医師を対象に行ったアンケート調査1株式会社ケアネット、医師の医療情報収集に関する実態調査、2023年の結果を図1に示します。今後の勤務時間が減少することを前提とした質問のため、基本的にいずれの情報源も減少するという回答が多く見受けられました。

とくに減少の予想が多かった情報源として「院内で開催する製薬企業説明会」「製薬企業の講演会(集合形式)」「MR面談(リモート含む)」などが挙げられており、やはり対面での情報提供の機会は限られていくと考えられます。

一方、デジタルを活用した情報源である「製薬企業のWeb講演会」「eディテーリングなど」「MRとのメール連絡」「製薬企業の医療従事者向けサイト」などは、増加予想と減少予想の両方の回答が一定数見受けられます。

図1. 働き方改革による、医療情報源の利用頻度の変化2株式会社ケアネット、医師の医療情報収集に関する実態調査、2023年