Medical Educationを成功に導くチャネル選択

理想的なME実現のカギは「効果検証」

医療の質向上のため、MEプログラムは継続的な計画・実施が求められます。したがって、どのチャネルを選択した場合でも、効果を可能な限り検証し、次の施策検討に活用する必要があります。
MEは医療従事者の専門的能力の向上を目的として企画・運営されるため、その評価指標は製品の売上目標などに関連せず、純粋に教育効果を測ることが望まれます。定量的な指標設定が難しい場合もあるため、KPIと測定手段を事前に明確にした上で検証することが重要です。

教育効果の具体的な検証方法としては、下記などが挙げられます1村田 洋子ほか、ポジションペーパー:製薬企業のメディカルアフェアーズ部門が実施するメディカルエデュケーションの意義と実践、PMDRS、2021、52(8)、649-656

  • プログラム前後に実施するテストにより知識・スキルの変化を評価すること(図1)
  • プログラム実施後のフォローアップにより教育効果の継続を確認すること

プログラム前後の変化測定は回答者の負担が増えるため、デジタルを活用するなど工夫が必要です。

図1. プログラム前後に実施するテスト

MA部門が担う今後のME展開

MA部門がMEプログラムを提供する機会は増えています。MEを効果的に展開するには、目的を踏まえて最適なチャネルを選択し、KPIを事前設定し、運営後に効果を検証することが重要です。また運営形態はリアルのみに限定せず、デジタルでの展開、併用を含めて検討することでリーチの可能性が拡がります。MA部門が適切なMEプログラムを提供することで、MEの効果が最大限に発揮されると期待されます。

  • 1
    村田 洋子ほか、ポジションペーパー:製薬企業のメディカルアフェアーズ部門が実施するメディカルエデュケーションの意義と実践、PMDRS、2021、52(8)、649-656