デジタルを活用した情報提供

①ウェブサイトを用いた情報提供

ウェブサイトの分離

MA部門が行う活動が営業部門と独立していることを担保するため、下記のような建付けが望ましいでしょう。

  • 営業部門のウェブサイトページと入口を明確に切り分け、分離する。
  • 当該ウェブサイトページが MA部門により主管されていることの説明文、免責事項を表示する。

掲載内容の工夫

  • 著作権、肖像権侵害のリスク管理
    図表などに関する文献許諾に留意し、著作権や肖像権侵害に関しては法務部門と連携を取りながらリスクを最小化します。

  • 医学・科学的な情報提供
    MA 部門は「社外医科学専門家等に対して、自社医薬品に偏らない疾患領域全般に関する理解促進」を目的として医学・科学的な情報提供を行います。医療従事者にとっても有益な情報となり得ますが、能動的に提供する情報はとくに関連する法規制に注意して、誤解のないように展開する必要があります。詳細は「MAによるメディカルマテリアルの作成」の項をご参照ください。

  • オンデマンド形式の活用
    オンデマンドによるコンテンツ配信は医師のニーズが高い配信形式です。医師の教育支援事業を行う一般社団法人 医薬教育倫理協会(AMEE)が行ったアンケート調査1一般社団法人 医薬教育倫理協会(AMEE)、Report:医師はどのような学習形態を求めているか、一般社団法人 医薬教育倫理協会ホームページ、2023年、https://www.amee.or.jp/report/231019/、2024年3月11日から、教育プログラムは、ライブ配信ではなく「いつでもどこでも何度でも受講できる形式(オンデマンド)での提供」を求める声が多かったことも明らかになっています。ライブ形式のWeb講演会の実施機会も多くありますが、内容次第ではオンデマンド配信も検討するなどの工夫が望ましいでしょう。