アンメット・メディカル・ニーズ把握の目的

アンメット・メディカル・ニーズの可視化の目的

UMNの可視化により、潜在リスクや潜在的な市場規模が明らかになります。さらに、診療環境のUMNと治療の充足状況を組み合わせると、医薬品の開発余地に注目することが可能になります。

日本製薬工業協会では定期的に、UMNに対する医薬品の開発状況について独自の調査を行い、公表しています。約60の疾患を対象に治療満足度と治療に対する薬剤の貢献度をプロットした上で、各疾患における医薬品の開発件数を乗せたバブルチャートを示しています1中尾 朗、 アンメット・メディカル・ニーズに対する医薬品の開発状況-2020年の動向-、医薬産業政策研究所ホームページ 日本製薬工業協会政策研ニュース、2020年、https://www.jpma.or.jp/opir/news/061/09.html、2024年2月20日。 その結果から、2019~2021年の3年間で承認された新薬のうち85.7%が、治療満足度・薬剤貢献度ともに高い(UMNが低い)疾患に適応があり、いずれも低い(UMNが高い)疾患に適応がある新薬は全体の4.5%に過ぎないことを報告しました。同様に、UMNの高い疾患領域においては開発中の医薬品も少ないことを示し、UMNの解消に向けた課題を示唆しました2中尾 朗、アンメット・メディカル・ニーズに対する医薬品の開発・承認状況-2022年の動向-、医薬産業政策研究所ホームページ 日本製薬工業協会政策研ニュース、2022年、https://www.jpma.or.jp/opir/news/066/06.html、2024年2月20日

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    中尾 朗、 アンメット・メディカル・ニーズに対する医薬品の開発状況-2020年の動向-、医薬産業政策研究所ホームページ 日本製薬工業協会政策研ニュース、2020年、https://www.jpma.or.jp/opir/news/061/09.html、2024年2月20日
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    中尾 朗、アンメット・メディカル・ニーズに対する医薬品の開発・承認状況-2022年の動向-、医薬産業政策研究所ホームページ 日本製薬工業協会政策研ニュース、2022年、https://www.jpma.or.jp/opir/news/066/06.html、2024年2月20日