MSLには専門性だけでなくソフトスキルが重要になる
MSLは単独で活動できるものではなく、医療従事者を始めとする社外のステークホルダーに加え、社内の他部門との協働が必要となります。そのためには、活動量を評価する定量的な指標だけではなく、ソフトスキルが重要です。
前述の「MSLの目指すべき方向性」では、MSLの資質として「各種規制を遵守するのみならず高度な倫理観・道徳観を有する必要がある。また、社外医科学専門家と円滑に交流するためのコミュニケーション力、科学的思考力、自己研鑽への強い意欲などが求められる。」としています。
なお、これらのソフトスキルを組み入れた評価制度の設計にあたっては、評価が評価者に依存しない枠組みが求められます。
ここまでKPIについて述べてきましたが、①製品ライフサイクルを意識した組織としての目的を定義し、②目的達成に繋がる活動をKPIとして設定し、③目的達成に繋がる活動および資質をMSLの評価KPIとして設定すること、すなわちすべてをMAの目標である製品価値最大化に繋がった形で設定することが重要です。